看取りで訪問看護を利用する5つの理由

看取りとは

看取りとは、人生の最期において、世話をする、見守るという意味があります。
似た言葉に、ターミナルケアや緩和ケア、エンゼルケアなどがあります。
ターミナルケアや緩和ケアは、治療ではなく苦痛軽減の医療行為といった意味があります。

どちらも、人生の最後に行うケアになりますが、
看取りは、家族もできるケアになります。

 

ご自宅でも看取りができる時代に

人生の最後は、病院で迎えることが多い現代なので、看取りは病院で行うことが一般的でした。
ただ、今は、ご自宅でも最期を迎えられるようになってきています。

ご家族がいる方はもちろんですが、ご家族が仕事に行きながら看取りを行うことも可能な時代です。
一人暮らしの方でも、ご自宅で最期を迎えています。

それは、介護保険や医療保険で、ご自宅での介護や医療を受けられるようになっているためです。

もし、ご家族が、最後をご自宅で迎えたいと言っていた場合は、選択肢の一つとして考えてみてください。
また、その場合は訪問看護を利用することをお勧めします。

今、何ができるかを知るために

訪問看護を利用する理由の1つは、「看取り」において、
「今、何ができるか」を知るためです。

看護師は多くの方の「看取り」を行っています。
そのため、看護師は、病状から判断して、
「今やっておいた方が良いこと」、
「前もって準備が必要なこと」、
をお伝えできます。

病状も時間もあっという間に過ぎていきます。
その時だからできることがあります。

そのタイミングを逃さないように
訪問看護では助言ができます。

そのため、後悔のない「看取り」を行うことができます。

訪問看護は、身近な医療の相談窓口

訪問看護を利用する理由の2つ目の理由は、身近に医療の相談ができる事です。

今はインターネットや本などで病気のことなどを色々と調べられますが、
疑問に思ったことがあった場合、どうやって解決されますか?

やはり、医師や看護師に聞くのが、一番ではないでしょうか。
ただ、医師や看護師に、ゆっくり相談できると良いのですが、
通院では、なかなか時間を取れなかったり、その時に聞けなかったりします。

その点、訪問看護は、毎週定期的に訪問するので、その都度、相談することができます。
また、看護師は30分~60分は滞在するので、ゆっくりと相談することもできます。

些細なことであっても、疑問が解消するだけでも、心は軽くなります。

家族が介護疲れしないように

 
桜餅と抹茶

訪問看護を利用する理由の3つ目の理由は、介護疲れしないようにするためです。

ご自宅での看取りでは、色々と悩むことがあります。
また、毎日の介護に疲れてしまうこともあります。

訪問看護は、そういった場合に、
・介護の具体的な方法
・無理しない介護の方法
をアドバイスができます。

もちろん、介護支援専門員も介護相談を行っています。
ただ、看取りとなると、癌などの病状管理を行う中での介護は、
看護師の方が、より多くの知識を持っています。

訪問看護を利用することで、看取りの時の介護について相談ができ、
無理なく、介護を続けることができます。

お別れのタイミングを知る

訪問看護を利用する理由の4つ目の理由は、「いよいよという時」を知ることです。
特に癌での看取りの場合では、最後の頃は、病状が急速に変化していきます。

本当にあった話ですが、家で頑張って介護を行っていた家族が、
ちょっと買い物に行っている間に、ご本人が一人で旅立ってしまうこともあります。

看護師は、熱、血圧、脈拍、酸素、顔色、呼吸の仕方などの状態から、ある程度の予測を行うことができます。
今日は、「ご本人と一緒にいた方が良い」「親しい人を呼んだ方が良い」など、伝えられます。

そのことで、大切な最期のお別れの時に、一人ぼっちではなく、
家族に看取られて旅立つことができます。

感謝の気持ちを込めて、エンゼルケアが行える。

訪問看護を利用する理由の5つ目の理由は、 家でエンゼルケアを行えることです。

エンゼルケアとは、お亡くなりになった後に、ご本人の顔や体を保清して、着替えやお化粧などを行うことです。
最後は苦しんでお亡くなりになる方もいるので、表情など外見を整えることもあります。

病院だと看護師や、葬儀会社に依頼することができます。
ご自宅では、訪問看護に依頼することができます。

また、病院だと一緒にエンゼルケアを行うことは難しいことが多いですが、
ご自宅だと、訪問看護師と一緒に行うことができます。

長い闘病を終えた家族に対して、お疲れ様の気持ちを込めて、
今まで家族からしてもらったことに対して、感謝の気持ちを込めて、
一緒にエンゼルケアを行うことができます。

一緒にエンゼルケアを行うことで、
残された家族にとっても、心の区切りができ、悲しみからの立ち直りも早いです。

葬儀のため、家族がお棺に入ってしまうと、何か先の世界に行ってしまった感じがします。
その前に、家族と身近な距離で接することができるのが、エンゼルケアの時です。

ご自宅での良い看取りのために

以上のように訪問看護を利用することで、ただ単に家で最期を迎えるのではなく、
良い看取りを行うことができます。

良い看取りとは、もちろん、ご本人のためです。
最後まで、ご本人らしく、尊厳を保てることが大切です。

そして、そのことは、残されたご家族のためにもなります。
尊厳のない看取りは、それは家族自身の尊厳も傷つけることになるからです。

また、お別れしてから、寂しい気持ちが募ることもあると思います。
そんな時、「本人と話したいことを話せた」、「本人の気持ちを理解できた」と思えれば、
後悔は少ないと思います。
また、その頃のことを思い出すと、ちょっと温かい気持ちになれるかもしれません。

心残りのことがある看取りを行うより、少しでも納得のいく看取りを行えることは、
残されたご家族がその後の人生を、よりよく生きていけることにつながるのではないでしょうか。