訪問看護の看護師に求められるスキルについて

訪問看護が行うこと

訪問看護では、点滴やカテーテルの管理などを看護師が行います。
そういった直接的な処置が行えること以外に、訪問看護が行うことがあります。

それは、看護師がいない時間のことを考え、本人や家族で対処できるようにすることです。

訪問看護が行くのは30分から60分程度です。看護師がいない時間の方が多いのです。

 

療養上の課題を見る

本人や家族を知る

まず、本人や家族が、病気をどう自覚しているのか、どのくらい自己管理できるのか把握します。

次に、本人や家族の価値観を知ります。

どういった生活を望んでいるのか。その生活の中で、どの程度までの医療サービスを望んでいるのかです。

在宅では、医療は選択されるサービスのうちの1つです。

生活環境を知る

生活状況と生活環境を確認していきます。

生活状況は、食事をどれくらい食べているか、買い物はどうしているか、薬はどう管理しているかなどです。

生活環境は、換気はできているか、冷暖房があるか、部屋は清潔であるかなどです。

 

当たり前と思うかもしれませんが、高齢者の生活状況と生活環境は整っていないこともあります。

将来のリスクを考える

本人や家族、生活状況などを組み合わせて、これからの病状や生活がどうなるか予想します。

それは、

病状が悪化しないか

廃用性の懸念はないか

皮膚トラブルが発生しないか

転倒などの事故はないか

服薬の間違いが起きないか

などです。

その上で、どうアドバイスするか、どこをサポートすれば良いか考えます。

ご本人、ご家族の価値観で考えることを支援する

看護師は、療養上の課題や必要な助言を、本人と家族に伝えていきます。

ただ伝えるのではなく、本人と家族が理解できることが大切です。

なぜなら、本人や家族は病気に詳しくないからです。

 

その上で、どうするかは本人や家族が決めます。

訪問看護師は決めません。決めなくて良いのです。

本人や家族が、最善の方法で決められるように支援していくことが大切です。

訪問看護のスキルとは

訪問看護ステーションはなももが必要だと思うスキルは、信頼です。

看護技術や臨床経験も大切です。ただ、技術や経験は、座学と実践の繰り返しで向上します。

そのためには、長く訪問看護を行うことが大切です。

訪問看護は、本人・家族だけでなく、医師やケアマネージャーなど関わる人が多いです。

多くの人の中で、仕事していけるのは、信頼です。

訪問看護を長く続けられるためには

信頼されるためには、以下のことが必要と考えます。

信頼されるために必要なこと
小さな約束を守る力
相手の言葉、気持ちを聞く力
相手にわかりやすく丁寧に説明できる力

本人と家族との信頼

本人や家族は、看護技術や臨床経験では、良い看護師かどうかわかりません。

何人もの看護師の処置を続けて見ることである程度わかる場合もありますが、処置がないとわからないことが多いです。

 

本人や家族が良い看護師か判断するのは、コミュニケーションだったりします。

普段から話をよく聞いてくれる、わかりやすく丁寧な言葉で声をかけてくれる

といったことが、良い看護師の条件だったりします。

 

良くない看護師と思われないようにするためには、小さな約束を守ることです。

今度の訪問で何をすると約束すること守る、訪問時間を守るなどです。

看護と関係ないことですが、そういったことをおろそかにすると、信じてもらえなくなります。

医師やケアマネジャーとの

訪問看護だけで、本人や家族の在宅生活をサポートする訳ではありません。

主治医やケアマネジャーなど、チームでその方の生活を支えていきます。

かかわる人たち

医療相談員や薬剤師、病院の看護師…

訪問介護のサ責、デイサービスの相談員、訪問入浴介護のスタッフ、福祉用具専門相談員…

行政職員、福祉事務所の職員、地域包括支援センターの職員、民生委員…

本人の親族、兄弟、代理人の後見人、近所の人…

など、色々な人達とかかわります

医療職以外の人とも信頼関係を作っていくには、やはりコミュニケーションが必要と言えます。

訪問看護の新人の方への研修について