「坂本管理者」のインタビュー

管理者プロフィール

  • 看護師

 

訪問看護という仕事

超高齢化社会を迎えていますが、足立区は、23区の中でも高齢化率の伸びは最も高い区です。
ご自宅で介護をする世帯のおよそ半数が、老老介護となっており、独居となっている方も増えています。
さらに、入院日数が短くなっている状況で、自宅での介護を支えるために、訪問看護は、益々必要となっています。

私たち訪問看護の仕事は、この住み慣れた足立区で、自宅での暮らしを支えていくことです。
疾患の症状を悪化させないよう健康状態をチェックするのはもちろんですが、
現在抱えている不安やこれからのことなどに寄り添うことも大切です。

それは、安心した日常を送るだけでなく、その人らしい生活を送れるようにするためです。
その方の「生活を看る」ことが、私たち、訪問看護の役割だと思い、日々、取り組んでいます。

 

訪問看護の魅力・やりがい

病院勤務の看護師のフィールドが医療環境の整った場所=病院であるのに対して、訪問看護のフィールドは利用者様の自宅です。
医療環境が整っていないのはもちろん、それぞれの住環境、家族構成、家族の利用者さんのケアに対する熱心さなど、生活背景は千差万別です。
それを十分に考慮し正しく理解しケアに当たる、丁寧にパーソナルな看護ができるのは訪問看護ならではと思います。

基本は利用者さんと1対1で接しケアをするので、より強いプレッシャーを感じるかもしれません。
しかし、それを経験することで、確かな看護の知識や技術に加え、判断力やコミュニケーション能力、調整力などいわゆる人間力は間違いなくアップします。

自身のケアやサポートによって、利用者さんが良い方向に変化していく喜びは、看護本来の充実感です。

 

仕事をする上で大切にしていること

 
スタッフインタビュー

私自身は、足立区内で十数年の病棟勤務を経験してから、はなももに入職して訪問看護の世界に入りました。
ご自宅へお邪魔し、限られた環境と物品で、1対1でケアする環境は新鮮さもありましたが、緊張のほうがはるかに上回っていたのを覚えています。

しかし、その緊張をほぐしてくれたのは、利用者さんであり、またご家族でした。
訪問を重ねるごとに感じたこと、それは、「わがままを言っていただける」ということです。
これは良い意味での「わがまま」です。
皆さんご自宅でリラックスしている証拠です。利用者さんが率直に要求を伝えてくださることはありがたいことです。

そして、利用者さんを支えるご家族も「わがまま」を笑顔で受け入れられるよう、ご家族のメンタルサポートも必須です。
このために大切なのは「目配り」と「気配り」です。
むやみにその方の生活に踏み込むのではなく、その時々の状況で悩みを聞いたり、ストレスを解消してもらえるよう一緒に考えます。
利用者さんとそのご家族のメンタルケアを心掛けながら、一定の距離感を保つことを大切にしています。

 

訪問看護はなももはこんなところ

やるべきことを行い、心身健やかに楽しく仕事をする、これが大事だと思っています。
実際、現在のスタッフは明るく元気なスタッフ、穏やかなスタッフと様々ですが、困ったことは、みんなで解決法を考えていくという点は全員に共通しています。
訪問看護は一人での業務ですが、事務所に戻れば「今日はこの利用者さんがこんなことを言っていた」など話は尽きません。
週1回行なっているカンファレンスでは、さまざまな意見交換を行い毎回発見があります。
どの看護師も理学療法士もみんな、少しでも利用者さんがより良い生活を送るためにはどうしたらいいか、一生懸命です。
そして、利用者さんのことも考えつつ、お互いが無理しないようにフォローし合っています。

 

訪問看護はなももの今後について

ここ最近、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉が広まってきています。
これは、将来のケア(治療・療養)について利用者さん、ご家族と関わる医療従事者やケアマネージャーが事前に話し合うプロセスを指します。
今後どうしていきたいか、との提案は終末期にと考えられがちですが、これはどんな健康状態の方でも、どの世代の方にも必要でとても大事なことだと考えます。
医療的なことを含むと、延命治療を望むのか、最期をどこで迎えたいかというテーマになりますが、こういったことを含め「死」を考えることは「生」を考えることに繋がります。

私たち訪問看護は、利用者さんのADLや病状、希望を客観的に考慮し最善の方針をとるための情報提供を行うことで、「どう生きていくか」の意思決定を手伝う存在でありたいと思っています。

 

訪問看護を目指す方へ

訪問看護は、マンツーマンで利用者さんを看護できる環境なので、病院や施設では体験できないやりがいや充実感があります。
「また来てくださいね」その言葉にも元気をもらえます。
少しでも訪問看護に興味がある方は、ぜひ一度見学にいらしてみてください。

 
スタッフインタビュー